その3 2年目の所得税徴収高計算

さて、所得税の源泉徴収高計算も2年めに突入しました。昨年1月に一昨年分を初めて申告、そして7月に昨年の前期分を申告しています。したがって今回はその続きとなる、昨年7月から12月までの給与等の支払いに係る源泉徴収額を申告納付します。源泉徴収額の申告納付は原則毎月必要ですが、特例申請をしておけば年2回(7月と翌1月)で済みます。

今回の対象期間中も、該当するのは青色専従者にしている妻の給与だけで、その他の専門家報酬等もありませんでした。

 

℮-Tax(Web版)でOK

前回はe-Taxでやれば簡単だよ、とあっさりした解説しかしていませんでしたので、今回は少しだけe-Taxの操作手順にも触れながら解説してきます。

e-Taxは、インストール版ではなく、Web版というブラウザー型の簡易版でOKです。

https://clientweb.e-tax.nta.go.jp/UF_WEB/WP000/FCSE00001/SE00S010SCR.do

 

前回も利用しているので、普通にログインしようとしますが、半年も間が空くと、たいていアップデートを要求されます。今回もそうでしたので、最新のバージョンにセットアップし直し、再度ログインします。

 

マイナカード無しでもログインできる

ログインには、マイナンバーカード又は利用者識別番号&パスワードが必要ですが、この「又は」というところがポイントで、マイナカードやカードリーダーがなくても、利用者識別番号&パスワードでログインが可能です。

ログインできたら、「申告・申請・納税」のコーナーに進みます。そして前回利用したことがあっても、あらためて「新規作成」に進みます。

 

徴収高計算書の入力は簡単

メニューから、「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(納期特例分)」を選択し、提出先税務署、納期等の区分(今回はR2年7月~12月)、所得の区分(今回は棒給・給料等)、支払年月日(7月の給料日~12月の給料日)、人員数、支払総額などを入力します。

月額88,000円までの給与であれば、源泉所得税額は0円で、追加の納付や還付も0円です。

最後に、所得税徴収高計算用紙を紙で欲しいかにチェックを付して(通常は不要でよいでしょう)、入力は完了です。

 

あとはポチっと送信を押すだけ

次の画面では、入力結果を紙の計算書のイメージで確認できます。紙の申告書類に馴染みのある方はこちらで確認するのがよいでしょう。確認後、[次へ]、[送信]の順にボタンを押し、「送信が完了しました」のテロップを確認し、印刷しておきます。このほか、「受信通知」や「帳票イメージ」も印刷しておけば盤石でしょう。

納付額はありませんので、これで終了です。

 

提出を忘れたらどうなる?

以上のように、提出は簡単にできるのですが、特例申請をしていると、年に2回しか提出がないので、ついうっかり忘れてしまうことがありそうです。

忘れたことに気が付いたら、提出期限後であっても、慌てず上記と同じ方法で提出すれば大丈夫です。

忘れたことに気づかず2か月ほど経過すると、所轄の税務署から「忘れていませんか?」というはがきが来ます。この場合も(今回は慌てて)上記の方法で提出し、かつ返信用のはがきに釈明を記入して投函しましょう。

さらに、これも無視して忘れ続けたらどうなるでしょう。私はまだやったことがないのでわかりません。