その3 主幹事証券会社の役割(上場前)

公開引受部

会社が最初にコンタクトする証券会社の部署は法人営業部でしょう。証券会社によって企業部、RM、 営業部あるいは地域の支店など部署名は様々です。

その次に具体的な上場準備に入る段階から公開引受部というコンサルティング部門との付き合いが始まります。上場までの間、この公開引受部の担当者と綿密な協議を続けていくことになります。したがってこの公開引受部(”こうひき”)の担当者との相性が最も大事になってきます。

引受担当者とは何でも相談できるような関係が必要です。後になって手遅れにならないよう、早めに相談して解決をはかるべきです。いかに引受担当者と仲良くなるかが大事です。

 

引受審査部

引受担当者と様々な上場準備を行った最終段階で、証券会社の審査を受けます。これを行うのが引受審査部と呼ばれる部署です。公開引受部と公開審査部には証券会社の中で大きな壁が設けられています。公開引受部はなんとか審査に通るように必死に会社がをサポートしてくれるでしょう。引受審査部も決して何もかも落としてやろうというつもりで審査をするわけではありませんが、証券取引所の審査に耐えられるよう自らの説明責任もありますので、徹底的に追及してきます。

証券審査を通過し取引所の審査に渡すころには、証券会社の引受審査部もきっと会社の味方になってくれているはずです。