監査法人選定の悩み
監査法人も証券会社主幹事証券会社同様重要なプレーヤーの一つです。
上場申請にあたり監査法人による監査証明が必要ですが、上場後もずっと必要です。どんな監査法人を選べば良いのか、いつ頃から頼めば良いのか、といった点は悩みどころです。
適正意見が必要
上場にあたっては会社法上の会計監査人を設置しなければならないので、この会計監査人に就任してもらう前提で監査法人を選定することになります。
また上場前には会社法とは別に金融商品取引法に準じた監査を受けなければなりませんし、当然適正意見を受領する必要があります。これがないと上場申請自体が受け付けられません。
監査証明って何?
監査証明というのは、会社が作成した決算書の内容が正しいのかどうか、第三者である監査法人がチェックをして、その結果として監査報告書を発行することです。監査報告の責任は重く、決算書の誤りを見抜けなかったことに重大な過失があれば、投資家等に対して重い賠償責任が生じます。つまり、単に内容をチェックするというのではなく、「保証する」という業務です。
経営者の誠実性も見られる
また、監査は出来上がった決算書類の計算チェックをするだけではなく、経営者の誠実性や内部統制といった上流部分にも及びます。これは、すべての取引を詳細にチェックすることは現実的ではないため、リスクアプローチの考えに立って、怪しいところや複雑なところを重点的にチェックしようという発想からです。
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