その4 Ⅰの部やⅡの部のコピペでできる

会社の概況説明

3つ目の企業集団の概況については、ボリュームは最も多い項目になりますが、Ⅰの部などで既に整理している情報がほとんどですので、その内容を組み替えて記載すればよいでしょう。ただし、業界に占めるシェアやポジショニングについての項目は会社によっては書きづらいものがあるかもしれません。工夫の必要があるでしょう。

 

利益計画

利益計画についての記述もあります。こちらは過去2年間プラス今後3年間の利益計画を記載することになります。すでに中期経営計画は立てていると思われますので、その内容を整理して記載すればよいでしょう。ただし数値だけではなく、その計画に至った定性的な情報についても記載する必要があります。

 

経理の状況は概ねⅡの部の内容

経理の状況については、上位10社程度の得意先や仕入先に関する取扱品目や取引金額について記載する必要があり、決済条件などについても説明する必要があります。通常は各種説明資料やⅡの部などに記載している項目と同じですので、その内容を転記すればよいはずです。

前期及び提出日現在の直近の月末の情報を記載する箇所があります。当然なるべく直近の数値の記載を要請されるので、当引受審査資料提出日の前々月あたりの数値を書くことが多いと考えられます。

 

リスク情報

事業等のリスクに関する検討事項は、Ⅰの部に記載しているリスク情報を基本に、記載には至らなかったものの検討を要した事項などがあればそれを追加することになりますが、ほとんどのケースでは同じ内容を記載していると考えられます。

 

その他会員が必要とする事項?

最後の項目である、その他会員が必要と認める資料については、今ひとつ何を記載するのか分かりづらい部分かもしれませんが、「有価証券の引受け等に関する規則」細則第9条に定める事項について記載せよとなっています。

正直なところそれほど重要な項目ではないと考えられますので、各種説明資料やⅡの部を参照しながら、一般的な内容を記載すれば十分ではないかと思われます。