その1 この日は終日@兜町

さあ、いよいよ今日が上場日です。前日からソワソワですね。さて上場日当日のスケジュールはどんな感じでしょうか。社長以下主要な役員と上場関係担当者は兜町へ向かいます。

 

早朝の適時開示

当日の早朝に適時開示が必要です。通常朝8時までに以下の資料を東証のTDnet(TDネット)を経由して開示します。朝7時半までにこのTDnetにアップすると東証がチェックしてくれます。

 

東京証券取引所●●●(市場名)への上場に伴う当社決算情報等のお知らせ

事業計画及び成長可能性に関する事項(グロース市場)

コーポレート・ガバナンスに関する報告書

独立役員届出書

定款

主要株主の異動に関するお知らせ(必要に応じ)

 

この日は終日@兜町

社長をはじめ主要な役員は、この日はほぼ終日兜町周辺で過ごすことになります。本社が遠隔地にある会社は前の日から東京入りしておく必要があるでしょう 。

 

また早朝の適時開示や証券印刷会社(プロネクサスや宝印刷)への資料受け渡しなどもありますので役割分担を決め、手分けして進める必要があります。

 

初値を見守る

朝9時に市場がオープンしますが、すぐに値がつくことは稀で、早くてもその日の午後、場合によっては1~2日値がつかないということもあります。主幹事証券会社もサポートしてくれると思いますので、一緒に場が開く前の気配値などを見て一喜一憂することになります。

 

打鐘会(だしょうかい)

お昼には東証のアローズで鐘を打つという上場セレモニーが行われます。通常は、役員など会社関係者が打鐘し、20~30名程度の関係者を招き、かつ見学者ブースに従業員も集めて、最後に記念撮影というパターンですが、2020年~2022年はコロナウイルス感染症の影響で、セレモニーが中止又は大幅縮小されれましたが、現在は復活しています。

 

東証のイベントと前後して、主幹事証券会社でも会食や花束贈呈、役員挨拶などのセレモニーが行われることも多いようです。