その1 早めにとりかかろう

表紙が変わる?

上場申請書類の中で最もポピュラーなものは上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)と呼ばれるものです。このⅠの部、内容はそのままなのに表紙を変えて別の書類になることがあったりして戸惑った経験を持った方も多いでしょう。

 

上場準備中の長~い付き合い

また、ドラフトの状態で何度か提出する場面があるので、いつまでに書類を完成させればよいのか、途中段階での完成度はどのレベルなのか、非常に悩ましいところです。おそらくかなり最初の段階から作成に着手することが多いと思いますが、作成期間があまりにも長期間にわたってしまいダレてしまって、古い記述がそのまま残ってしまったりという悲劇もたまに見られます。

 

早めにとりかかろう

Ⅰの部には提出日現在の最新の情報から過去の情報まで様々な時点の情報を記載します。俗にハイライト情報と呼ばれる「主要な経営指標等の推移」の項目においては、過去5年分の決算情報を記載します。多くの場合、上場直前々期(N-2)あたりからⅠの部の作成に取り掛かることになると思いますので、過去3年分ぐらいの記載は早めに開始出来るでしょう。また、企業の沿革や事業内容の説明、経営理念などといった項目についても早い段階から記載はできると思います。