IPO -どの市場を選択するか

その1 東京か地方か
2022年現在、株式を取り扱う日本の証券取引所は、東京証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所の4ヶ所です。 昔は、大阪や広島など全国11ヶ所に証券取引所がありましたが、現在はこの4つに集約されています。

その2 新興市場
これまで、東京証券取引所にはマザーズとJASDAQという2つの新興市場がありました。もともとの経緯が異なっているため、2つの市場が併存している形になっています。イメージ的にはマザーズが設立間もない成長著しい会社、JASDAQが比較的社歴のある中堅規模の会社とイメージする人が多いと思います。

その3 東証の市場再編
2022年4月から東証の市場区分が変わりました。これまでの第一部、第二部、マザーズ、JASDAQを、スタンダード、プライム、グロースの3つに再編成されました。 全上場会社3,756社のうち一部上場の会社が2,186社(2020年末現在)と非常に偏りが多かったことから、ここ数年叫ばれ続けてきた再編になります。再編の目的を果たすため、これまでの第一部のステータスを大幅に向上させ、社数も絞る方針です。